アニメ四十年戦士、ヒイロヒカルです!
今回は『超時空要塞マクロス』の三角関係、「一条輝・早瀬未沙・リン・ミンメイ」について、大人の恋愛ものとしての視点から考察していきます。
子供向けアニメとされる『マクロス』ですが、戦争という極限状況の中での恋愛模様は、実はかなりリアルで生々しい。
輝は本当に誠実な男なのか? それとも、ただの優柔不断な男なのか?
大人の目線で改めて見返すと、輝の行動や心の揺れに、当時の自分とは違った視点を持つことができました。
三角関係の行方
物語の序盤では、輝は明らかにミンメイに夢中。彼女のために戦っていると言っても過言ではないほどの熱の入れようです。しかし、ミンメイはアイドルとしての道を歩み始め、輝との距離が開いていく。
一方、最初は犬猿の仲だった未沙とは、ゼントラーディ軍に捕虜として収容されるという極限状態を経て、次第に心を通わせるようになります。
テレビシリーズ後半では、未沙が輝の部屋を掃除するなど、彼への好意が露骨に描かれます。大人の視点で見ると、これは未沙が「自分の居場所を作ろうとした」心理の表れとも取れる。
しかし、輝はミンメイへの未練を断ち切れず、結局どっちつかずの態度を続ける。
これが誠実な男のすることか!?
特に「これはひどい!」と思ったのが以下のシーン。
1. 未沙とのデートをすっぽかす…ではなく遅れる
未沙がせっかくの休日に輝とピクニックの約束をしていたのに、ミンメイに呼ばれた輝は未沙を後回し。 はじめは未沙に連絡を入れようとするが、彼女はすでに家を出た後で連絡がつかず。
輝はミンメイと再会し、彼女からマフラーをプレゼントされる。しかし、そのマフラーには彼とミンメイのイニシャルが刺繍されていたことに輝は気づかない。
結局、未沙のもとに戻った輝は、謝るものの、マフラーを未沙の肩にかけてしまい、未沙を怒らせてしまう。
…いやいや、輝! そこは気づこうよ!
2. ミンメイを部屋に泊める
輝が未沙との関係を進めるかと思いきや、突然ミンメイが押しかけてきて、輝の部屋に泊まるという展開に。
…いやいや、ちょっと待て輝!
未沙が片付けてくれた部屋に、ミンメイを泊めるなんて、あまりにも無神経すぎる。
これは「未沙がどれだけ自分を大切に思っているか」に気づかない、あるいは気づいても優柔不断さでうやむやにしてしまった結果ではないか。
3. 結局、未沙を選ぶ
最終的に輝はミンメイではなく未沙を選びます。
「だったらもっと早く決断しろ!」
未沙はずっと待っていたのに、最後の最後までミンメイに未練を持ち続けた輝。 結局のところ、ミンメイのほうから身を引いたから未沙とくっついたようにも見える。
大人の視点で見ると、輝の選択は「運命」ではなく「成り行き」だったのではないか、という疑問が浮かぶ。
未沙派の私としては…
当時は「未沙勝利!」と嬉しく思ったものの、大人になった今、「本当に輝でよかったのか?」という疑問も浮かぶ。
未沙は優秀な軍人で、情にも厚く、輝を支え続けてきた。でも、輝は未沙を本当に大切にしていたのか?
未沙にはもっと誠実な男がふさわしいのでは?
とはいえ、戦争という極限状態では、人の心は簡単に定まるものではない。 未沙にとっても、輝は「選んだからには守らなければならない相手」だったのかもしれない。
輝自身もまた、戦争の中で「自分がどう生きるべきか」に悩み続けていたはず。
この三角関係は、ただの「どっちが勝ったか?」の話ではなく、「人間の感情の揺れ」を描いたものとして、今でも色褪せない魅力を持っている。
あなたはこの三角関係、どう思いますか?
次回もマクロスを語ります!
「アニメ四十年戦士、ヒイロヒカル! 次回も語るぞ!」
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