どうも!アニメ四十年戦士、ヒイロヒカルです!
今回は銀河英雄伝説に登場する 艦載機 について語ろうと思う。
銀英伝の宇宙戦では、基本的に 巨大戦艦同士の砲撃戦がメイン だ。
だが、その中でも帝国側の ワルキューレ、同盟側の スパルタニアン という艦載機が登場し、局地戦や艦隊防衛で活躍している。
しかし、ここで疑問が生じる。
「艦載機の種類、少なすぎない?」
現実世界の軍事を考えると、戦闘機・爆撃機・電子戦機・偵察機・輸送機など、さまざまな種類の航空機が存在する。
それなのに、銀英伝の世界では 基本的にワルキューレとスパルタニアンの2種類 しか登場しないのだ。
これは一体なぜなのか?
単に「作者が面倒くさかった」だけではない、銀英伝の艦載機事情を考察してみよう!
1. 銀英伝における艦載機の役割
まず、銀河英雄伝説における艦載機の役割を整理してみよう。
- ワルキューレ(帝国) → 小型戦闘艇。対艦攻撃や艦隊防衛に使用。
- スパルタニアン(同盟) → 帝国のワルキューレと同様の戦闘機能を持つ。
基本的には 戦闘機型の艦載機しか登場しない のが特徴だ。
現実の空母艦隊と比較すると、爆撃機や電子戦機などのバリエーションが圧倒的に少ない。
これは一見すると、「作者が面倒だった」ように見えるが、それだけでは説明がつかない。
むしろ、銀英伝の世界観を考えると 必然的な選択 だったのではないだろうか?
2. 艦載機の種類が少ない理由とは?
① 銀英伝の戦闘は「砲撃戦が主体」だから
銀河英雄伝説における戦闘の基本は 艦隊戦 だ。
つまり、宇宙空間では 戦闘機単体の戦力はそこまで重要ではない。
- 超遠距離砲撃が主流:光速近いビームや実体弾の砲撃がメイン。
- 艦載機の射程では戦艦に太刀打ちできない:艦載機が肉薄する前に撃墜される可能性大。
- ミサイルや砲撃で迎撃される:現実世界の航空戦と異なり、宇宙空間では小型機の回避能力も限られる。
そのため、航空機のように多種多様な機種を用意するよりも、大型戦艦での砲撃戦に集中するほうが合理的 なのだ。
② 空母という概念がそれほど発展していない
現実世界の海軍では、空母が重要な戦略拠点となり、戦闘機・爆撃機・偵察機などが活躍している。
しかし、銀英伝の世界では 空母的な艦船の存在感が薄い。
一応、航空母艦は存在しているが、戦略的に「空母艦隊を主体とした戦闘」が行われることはほとんどない。
それは 宇宙戦闘において、艦載機が戦局を左右するほどの影響力を持たないから だ。
宇宙戦では 超長距離砲撃が主流 なので、戦闘機を運用するよりも 艦隊の砲撃力を強化したほうが有利 という考え方なのだろう。
③ 艦載機の「個の戦闘能力」が低い
銀英伝の艦載機は、基本的に 戦闘機の延長線上の兵器 であり、それ単体で戦局を変えることはほぼない。
たとえば、現実世界の航空戦では、
- 電子戦機が敵のレーダーを妨害
- 偵察機が情報収集
- 爆撃機が戦略拠点を攻撃
といった役割分担がある。
しかし、銀英伝の世界では 電子戦は母艦のシステムが担当し、爆撃機を運用するよりも戦艦の砲撃のほうが効率的 という設定になっている。
つまり、艦載機に多様な役割を持たせる必然性がない のだ。
3. もし銀英伝に多様な艦載機が登場していたら?
もしも銀英伝の世界で、現実の軍事と同じように多様な艦載機が運用されていたら、戦闘の様相は大きく変わっていたかもしれない。
- 艦隊決戦ではなく、航空機を主体とした戦闘が主流になる
- 電子戦機が相手のレーダーを無効化し、爆撃機が艦隊を襲う戦略が可能になる
- 戦闘機の種類が増え、パイロット個人の活躍がよりクローズアップされる
しかし、こうなると銀英伝の 「壮大な艦隊戦」 の雰囲気が損なわれてしまう。
そもそも、銀英伝の魅力は 巨大な戦艦が隊列を組み、数千隻単位で砲撃戦を繰り広げるダイナミックな戦闘 にある。
艦載機主体の戦闘になってしまうと、そのスケール感が小さくなり、物語の印象が変わってしまうのだ。
だからこそ、「艦載機の種類が少ない」 という設定は、単なる手抜きではなく、銀英伝の世界観において必然的なものだった と考えられる。
4. まとめ:艦載機は少ないが、それでいい!
✅ 銀英伝の戦闘は艦隊砲撃戦が主体!戦闘機は補助的な役割!
✅ 空母運用が発展していないため、艦載機に多様性がない!
✅ 電子戦や爆撃は母艦のシステムが担当し、小型機の役割が限定的!
✅ 多様な艦載機が登場すると、銀英伝らしい戦闘のスケール感が損なわれる!
つまり、銀河英雄伝説において ワルキューレとスパルタニアンしか登場しないのは、合理的な選択 だったのだ。
「作者が面倒くさかっただけじゃ?」という疑問は、ここにきて 「いや、むしろ徹底的に考え抜かれた設定では?」 へと変わる。
やっぱり、銀英伝は奥が深い!
それでは、アニメ四十年戦士・ヒイロヒカル でした!
また次回、銀河の歴史を語ろう!!
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